海外製エアソフトガンをお持ちで(動かない、飛ばない、)などの話を良く耳にします。残念ながら海外製エアソフトガンのクオリティーは低く、箱だしですぐに使用出来る物の方が少ないのが現状です。また、同じメーカーなのに「今回はここはOKだけどここがダメ」といった具合に個体差が激しく、調整も1丁1丁違う調整を行わないといけない様な完成度が多いです。当店では20年間で培った技術と知識を生かし、エアソフトガンの再調整やカスタムを行い、本来の性能を引き出す作業を行っています。
お困りのお客様、お気軽にお問い合わせ下さい。

2010年07月28日

G&P製VLTORM4修理&カスタム

G&P製VLTORM4修理&カスタム
こんにちは、今回は「他店でG&PのM4を購入したのですが、初速が出ていない。GAMEに使用出来る様に仕上げて欲しい。」という依頼のお話をさせてもらいます。今回記載の内容は今年の1月に行なった修理ですが、その後、同じような修理依頼が多かったのでUPさせてもらいました。
海外製電動ガンは国内に輸入するために初速を調整して輸入されるのですが、正直「初速さえ超えていなければ良い」という考えが強く、海外メーカ側もやっつけ仕事で初速を超えない様にしている様に感じます。また、輸入後、手直しをされずに販売されている商品も多く、購入者の事はまったく考えていないですね。

G&P製VLTORM4修理&カスタムまずはメカBOX内のチェックです。
ちらっとメインSPが見えるのですが、ぱっと見線径が太い様な?もしかしたらスプリングを切って初速調整しているのかな?もしくはノズルに穴が開いているのかなってな感じです。
どちらにせよ法的には問題ないと思いますが、電動ガンそのものの性能は出ていませんね。

G&P製VLTORM4修理&カスタムG&P製VLTORM4修理&カスタム
 








メカBOX内を確認してビックリ!
ノズルにOリングが3つも取り付けてありました。(笑)
今回の初速調整は、ノズルにOリングを取り付け、ノズルの前進運動を意図的に制限し、チャンパーとの密着性を落とし、エアー漏れをさせて初速を落とす方法でした。
スプリングは硬そうなものが入っていたので、万が一このOリングが切れてしまったり外れてしまったりした場合、おそらく法規制を超える初速がでてしまう様に感じます。これってどうなんでしょうかね?

G&P製VLTORM4修理&カスタム
お客様とご相談した結果、一通りカスタムパーツへの交換と配線の交換となりました。










G&P製VLTORM4修理&カスタムG&P製VLTORM4修理&カスタム









ハイレスポンスコードに交換しました。配線を交換することにより、電気の流れを良くし、燃費やレスポンスの向上に繋がります。
スイッチ接点ですが、金具の部分が熱により切れてしまうことがありますので接点グリスを塗布し接点の金具を保護します。 

G&P製VLTORM4修理&カスタム各パーツのチェックをした際にカットオフレバーの出来の悪さに気づき、マルイ製と比べてみました。

写真の様にG&P製は全体的に角がたっておらず、これではカットオフレバーの役割を果たせず、可動時にセミオートが効かない状態になりかねません。今回はお客様にご説明させて頂き、マルイ製のカットオフレバーに交換させていただきました。



G&P製VLTORM4修理&カスタム次にギアの組み込みです。
組み込みの際、重要なシム調整です。
シムは電動ガン1丁1丁違います。よくカスタムパーツの説明書などに記載されていますが、あくまで目安と考えるのが良いでしょう!まして海外製電動ガンなどは正直シム調整はメチャクチャです。中にはシムが歪んでいたり、入れすぎでギアの駆動が渋かったりします。シム調整をする事により不必要なノイズや磨耗による損耗が防げます。



G&P製VLTORM4修理&カスタム各部にグリスを塗布して組み上げた状態です。
適度な硬さのグリスを適量塗布することにより燃費やレスポンスの向上につながります。







 
G&P製VLTORM4修理&カスタムメカBOX内すべてのパーツを組み込んでメカBOXのネジを締めます。
その際、緩み防止のためにネジロックなどでネジを固定しましょう。
G&PのメカBOX固定ネジは6角のミリネジでした。
タッピングネジに比べ、ミリネジの方がしっかり固定され、ネジ穴を舐めてしまう事が少ないですね。

 G&P製VLTORM4修理&カスタム

メカBOXを組んだときに気づいたのですが、軸受けの厚みが大きく、グリップを取り付けると軸受けに干渉していました。このまま組んでしまうと軸受けに抵抗がかかり、ギアがスムースに動きません。また不必要なノイズが出てしまう可能性もあります。

 



G&P製VLTORM4修理&カスタム
今回はグリップの内側を軸受けにあわせ削り、干渉しない様にしました。
今回のではないのですが、軸受けがセレクタープレートに当たってしまっていて、セレクターレバーの動きが渋かったり、セミ/フルの切り替えがうまくいかない事例もありました。

海外製電動ガンにはこういった細かい配慮がないですね、やっぱりマルイ製電動ガンのクオリティーは高いですね



 G&P製VLTORM4修理&カスタム次にチャンバーの組み込みですが、写真の様に、交換したチャンバーが奥まで入りませんでした。バレル基部も曲がって組み込まれていたので、バレルの組みなおしを行い、チャンバーの入る部分を調整加工しました。






G&P製VLTORM4修理&カスタム
組み込み完成写真です。

メカBOXを組み込んだ際にチャンバーが動いてしまうとエアー漏れや給弾不良の原因にもなりますのでしっかり確認してください。

正直、海外製電動ガンは「そこまでやるの」って思うくらい確認をしておいて損はないと思います。





G&P製VLTORM4修理&カスタム初速チェックと弾道確認を行い完成!



海外製電動ガンは1丁1丁の個体差が激しいので見直す所も1丁1丁違います。

クオリティーを求めるのであればやはりマルイ製電動ガンが1番ですね(笑)
     



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Posted by 店長  at 17:44 │Comments(0)カスタム日誌

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